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不動産鑑定評価で知っておきたいこと

不動産鑑定評価とは

不動産鑑定評価とは地域や不動産の情報を分析して、最適な鑑定評価法で不動産の価値を鑑定することです。国家資格を持ち国に登録されている不動産鑑定士のみが鑑定を行えると規定されており、国が定めた鑑定評価基準に則って評価を進めていきます。

不動産の価値は周辺の経済価値や状況によって大きく変わり、慣習やマニュアルに従って評価を行うのが難しく、市場も制限されています。需要と供給が均衡な一般の自由市場とは異なり、価格メカニズムが合理的に機能しがたい市場といえるでしょう。不動産鑑定士は一般的な価格メカニズムを指標としたうえで、本来の合理的な市場に適応する評価を下さなければなりません。

不動産鑑定評価の方法

取引事例の比較

不動産の査定価格の算出として最も基本的な査定方法です。不動産鑑定評価の対象となる不動産と同等に近い条件の不動産の取引事例と比較をします。そして、市場全体の動向や取引の時期などを踏まえて調整を行い、対象となる不動産の査定価格を算出します。

収益の還元

投資不動産の査定価格の算出で多く用いられる方法です。現在の不動産の価値と、今後生み出す純利益を予測し総合的に判断したうえで査定価格を算出します。算出方法は、1年間の純利益を還元利回りで割り収益価格を求める「直接還元法」、今後予測される純利益を現在の価値へ換算し、売却時の予想価格を現在の価値へ割り戻す「DCF法」の2種類があります。

原価に基づいた評価

一戸建てなどの建物の査定価格を算出する際に使われる方法です。不動産鑑定評価の対象となる不動産を仮に再建築した場合を想定して原価を割り出します。その後、建築年数によって低下した不動産価値を原価修正して、現在での不動産価値を推定します。

不動産鑑定の大まかな流れ

まずは、不動産鑑定士に相談することになりますが、すぐに依頼先を決めるのではなく、いくつかの不動産鑑定事務所に相談して比較するところからはじめましょう。知識・鑑定経験の豊富さやしっかりと話を聞いてくれて、適切な提案をしてくれるかなどに注目します。

また鑑定報酬は国によって基準が定められているので、適切な費用かどうかも確認してください。正式に鑑定を依頼すると、不動産鑑定士は周辺を含めた現地調査や登記薄謄本、地域資料、取引事例など様々な資料を収集し、鑑定評価作業に入ってきます。価値を評価したら、不動産鑑定評価書を発行し依頼主にお渡し致します。

当ホームページは、不動産鑑定のご依頼も承っています。不動産鑑定士・一級建築としての実務経験も積んでおり、地代家賃に応じた適切な提案を致します。

大阪相続の遺産分割、相続税対策、不動産の時価評価が必要な方、費用などが気になる方もお気軽にご相談ください。その他にも、宅建試験合格を目指している方向けの動画も配信しておりますので、そちらもぜひお役立てください。



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